すごい本屋! / 井原万見子

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Posted on 18th 2月 2011 by emergent in 読書

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こんなお店、はじめてみたぞ! そうか、本はラーメンやパンや醤油と同じ日用品なのだ!

和歌山の山間にある小さな本屋、イハラ・ハートショップ。その本屋の店主が書いた本書の中のこの一文に、妙に納得させられてしまいました。

見た目は普通の田舎の商店ですが、大型書店にも負けない熱意を持って本を読む楽しさを伝えてくれます。地域に根づいた本屋だからできる、お客さんへの心づかい。

『こんとあき』のエスキース展を最初に、原ゆたかさんのサイン会、講演会など、主に子どもたちと一緒に楽しむ多くのイベントを実施し、多くの人との繋がりを生み出していきます。村で本を必要とする人たちの生活、楽しんで本を読む子どもたちの楽しみ、さらにはそういった人たちにいい本を届けようとする営業や編集者の人々の努力がひしひしと伝わります。

自分が子供の頃、夢中になりながら車や恐竜の図鑑を読みふけっていた、そんな気持ちを、本書を読みながら思い出しました。本を何冊読んだとかではなく、本を読むことが好きだから、好きな本に出会いたいから、本を読むことが大事なのだと。本に触れる楽しさを、もう一度思い返してみることにしました。

すごい本屋!
すごい本屋!
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井原 万見子
朝日新聞出版
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