東野圭吾の探偵ガリレオシリーズの短編集。本当なら先に探偵ガリレオ (文春文庫)を読むべきだったのかもしれませんが、手元にあったのでついつい。(というか、昨年末に既に容疑者Xの献身 (文春文庫)を読んでしまっているので、もう順番は関係なし!)
ドラマにもなっているので設定自体は有名だと思われますが、簡単に言えば物理学者の湯川学が殺人事件のトリックを暴いていくというもの。本作では、各話で起こる事件とともに発生するオカルト現象を、科学的な観点で検証することで意外な真相を明らかにしていく。
タイトル | 現象 |
---|---|
夢想る(ゆめみる) | 予知夢 |
霊視る(みえる) | 幽霊 |
騒霊ぐ(さわぐ) | ポルターガイスト |
絞殺る(しめる) | 火の玉 |
予知る(しる) | 予言 |
各話ともに「割りとすぐに事件の犯人はわかるのだが、何か腑に落ちない」という状態から、湯川が実験して推理することで納得、というパターンなのでわかりやすいのですが、そのトリック作りのうまさに感心してしまいます。
一話一話に対して複雑な伏線はなく、あっさり読めるので、長編を続けて読む合間に読んでみると気楽に楽しめてよい作品だと思いました。
探偵ガリレオ / 東野圭吾 | にたまごほうれん草 別館 says:
[…] 前置きが長くなってしまいましたが、本書は以前読んだ「容疑者Xの献身」「予知夢(本サイト内ページ)」探偵ガリレオシリーズの最初の作品。 […]
23rd 1月 2011 at 23:42