白銀ジャック / 東野圭吾

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Posted on 7th 5月 2011 by emergent in 読書

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再び東野作品に舞い戻ってきました。もう春だというのに、雪山が舞台になっている作品です。私自身はろくにスキーを滑ることはできませんが、本作品中での登場人物が滑るシーンの描写は非常にスピード感があって爽快です。

ある年の瀬のスキー場に、雪の下に爆弾を埋めたという脅迫状が届いた。警察に通報しないという会社の方針の下、雪山をアクティブに使った身代金受け渡しシーンが展開される。一年前に起こったこのスキー場での死亡事件が関係しているのか、していないのか。事件やスキー場の利害関係者が集まる中、事件はどのように収束していくのか…。

本作品は推理ものではありますが、非常にアクション描写(=スキー・スノーボード)が多い作品です。事件の解決に向けた謎解きも、アクションを多彩に利用しながら進んでいきます。文章力のおかげか、これらの描写が登場人物をより一層際立たせる結果になっているような気がします。

最後は、利害関係が絡みあって複雑でしたが、なるほど納得の結末でした。実は、最後の1ページに書かれた内容が、一番おおっと思ったのですが。

東野 圭吾
実業之日本社
発売日:2010-10-05


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