変身 / 東野圭吾

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Posted on 8th 5月 2011 by emergent in 読書

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少し重い話。東野圭吾ってこういう作品も書くんだなぁ、と思った一作。

突然の不慮の事故で生死の狭間をさまよった主人公・成瀬純一は、世界初の脳移植手術を受けて奇跡の生還を遂げる。主治医の監察のもと術後生活を送るが、徐々に性格が変わっていってしまう。成瀬は、この変化の原因を突き止めようとドナーを突き止めようとする。

単純な謎解きとして読もうとすると、結論は分かりやすい作品だと思います。キモとなるのは、自分の脳が全く自覚できない原因によって変化していく、という通常体験できない人間の意識変化を辿ろうとする記述です。現時点では、他人の脳の一部を移植することは実現していないので、そういう未知の部分に想像を巡らせるのは、非常に楽しいですね。

東野 圭吾
講談社
発売日:1994-06-06


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