「平仄(ひょうそく)」について

0 comments

Posted on 13th 2月 2011 by emergent in ことば

今の仕事では、様々な会社の人と関わるため、初めて聞くことばを知る機会も多く、毎日が勉強です。その中でも特に、タイトルにある「平仄」という言葉に関心を持ったので少し調べてみました。

「平仄」という言葉の元々の意味は、中国語の発音の種類のことだそう。

平仄(ひょうそく、中国語 píngzè)とは、中国語における漢字音を、中古音の調類(声調による類別)にしたがって大きく二種類に分けたもの。漢詩で重視される発音上のルール。平は平声、仄は上声・去声・入声である。
平仄 – Wikipedia

そこから転じて日本でも使われるようになったとのことですが、使い方には大きく二種類あるようです。

  1. てにをは
  2. 筋道、条理

前者は、「平仄を整える」のような使われ方をし、後者は「平仄を図る」「平仄が合わない」のような使われ方をするとのこと。学問や法令などのおかた文章を書くときに使われていたのが派生したのかもしれません。

私の周囲では「平仄を合わせる」という形で使われることが多いようです。この場合、状況的に「複数の事案の足並みを揃える」だとか「ズレている部分を正す」という意味だと捉えています。この言い方はいわゆる「正しい」熟語としてはないようですが、使う人が増えるとそのうちに一般的な日本語として認識されるようになるのでしょうね。


コメントはまだありません。

コメントする