加賀恭一郎シリーズ4作目。ここまで読んだ中では、個人的に一番好きな作品です。
人気作家が殺され、その妻と友人が第一発見者。ホワイダニットと呼ばれる手法で書かれており、すなわち犯人はすぐに判明する。しかしその動機が謎に包まれている。
加賀が推理を重ね、徐々に動機を明らかにしていく過程が、人間の暗い内面を暴いていくようで、スッキリしつつ段々モヤモヤ（ってよくわからないですが）していくのが心地良いです。犯人を見つけてオシマイ、ではなく二重三重に張り巡らされた罠が、さすが東野圭吾といった感じでしょうか。
この「面白かった！」という読後感を上手く言葉にするのは難しいですね。まだまだこのブログはレビューというよりただの一言感想メモといった感じ。精進しなくては。
