時間の使い方には二種類あるとこの本では書かれています。「投資」と「消費」。もちろん、徹底して時間の使い方を考えている著者の薦めるのは前者です。限られた時間をどのように使うか、は社会人になった人には共通の課題だと思います。この本は、そういう課題に対してヒントを与えてくれます。
簡単なことで言うと「『忙しい』と言わない」「他人のせいにしない」のような考え方を変えるところから、ゴールを決めてそこから行動を逆算する「俯瞰逆算スケジュール」などの仕組みづくりまで、著者の体験も踏まえて書かれており、参考になる点は多いにあると思います。
ただ、これらをきちんと実践するには、「全体を俯瞰する」ことができるかどうかが重要です。
この著者のように、自分のことを面倒くさがりだと自覚している人は多くいると思いますが(私もその一人)、その性格と上手く付き合える人と、性格のせいで損をする人の二種類がいるのだな、と思います。前者の人はそもそもこういう本を読む必要はないが、後者の人には必要でしょう。同じ「面倒くさがり」という点に共感(したふり)だけして、目の前の楽なことに流されてしまうままではダメなのです。勝間和代氏も自身のブログで言っている(努力が続かないし、根性がないので、しくみに頼ります- 勝間和代公式ブログ: 私的なことがらを記録しよう!!)ように、面倒な自分でも困らないように対策を立てる、という行動が先にありきなのだと感じました。
本書もGALAPAGOSで読みました。Pocket Wi-fiを使えば電車の中でも購入できるってのは結構いいかも。
幻冬舎
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